
プラスチックの行き先を、設計に組み込む
Bio-Transformation Technology — リサイクルされなかったプラスチックが、自然環境下で分解します
仕組み

製品が回収の仕組みから外れて自然環境に出た場合、大気・水分・熱・日光という自然の要素が、材料に組み込まれた化学と組み合わさって、バイオトランスフォーメーションを開始させます。

複数の化学反応が同時にポリマーの構造を分解し、ワックス状の物質へ変化させます。

プラスチックはバイオワックスへ変化します。プレバイオティック基質が微生物の最初の栄養源として働き、生分解を後押しします。3つの条件がそろう必要があります。開放環境下で、大気・水分・熱がそろえば、バイオワックスへの変化は9〜14か月で進みます。空気の入らない埋立処分場に埋められた場合、変化は進みません。

マイクロプラスチックの残留は確認されていません

生態毒性は確認されていません
1. 大気・水分・日光が触媒を活性化させます 2. プラスチックの構造が変化し、微生物が分解できるワックス状の物質になります 3. ワックスは二酸化炭素・水・バイオマスに分解されます 4. 完全分解後、有害物質の残留は確認されていません
1. 大気・水分・日光が触媒を活性化させます
2. プラスチックの構造が変化し、微生物が分解できるワックス状の物質になります
3. ワックスは二酸化炭素・水・バイオマスに分解されます
4. 完全分解後、有害物質の残留は確認されていません
詳細事例:促進暴露試験後の化学分析

Bcycleは、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(LDPE)に対応します。容器、蓋、袋、ラップ、メッシュ袋、マスクなど、幅広い製品に使われている樹脂です。






BcycleのBio-Transformation Technologyを使ったPP・LDPEは、通常どおりリサイクルできます。そして万が一、回収から漏れて自然環境へ出てしまった場合には、自然へ還る経路を持ちます。性能を落とさずに、サステナビリティ目標に対応するための選択肢です。主な特長:リサイクル可能 — 通常のポリオレフィンと同じ流れでリサイクルできます(回収・再生の仕組みがある地域において)。バイオトランスフォーメーション — 大気・水分・熱・日光にさらされると、開放環境下で9〜14か月でバイオワックスへ変化します。時間制御型 — 製品寿命と回収期間に合わせて、分解の開始時期が設計されています。第三者試験実施 — BSI PAS 9017:2020 に基づいて試験を実施しています。
この技術は、製品を使っている間は作用しません。通常のプラスチックとして機能します。自然環境へ出た場合にのみ、バイオトランスフォーメーションが始まる設計です。
BSI PAS 9017
触媒系がPP・PEを、自然界の微生物が同化できるワックス(bioavailable wax)へ変化させます。生分解性の国際規格 BSI PAS 9017:2020 に基づいて試験・認証されています。同規格は EN・ASTM・ISO の各規格(ASTM D5988/ISO 17556)を基礎としています。適合確認は、第三者の独立試験機関が発行します。
3つの要件で検証されています
①促進暴露試験と化学分析 — ポリマーがワックスへ変化することの確認 ②生態毒性試験 — 生成したワックスに有害物質が含まれないことの確認 ③ワックスの完全生分解
BSI PAS 9017 の試験項目と判定基準
Phase Gate 1 - Criteria Chemical analysis performed upon conclusion of weathering | Phase Gate 2 - Criteria Environmental safety of the waxes | Phase Gate 3 - Criteria Biodegradation of the waxes | |
Pass/Fail Criteria defining a bioavailable wax: | Pass/Fail Criteria defining environmental safety of bioavailable waxes | Biodegradation on soil under mesophilic conditions >90% | |
Carbonyl Index (CI) | > 1 | Tested for both acute and chronic effects | Biodegradation testing under ASTM D5988 and ISO 17556 |
Reduction in weight-average molecular weight (Mw) | > 90% | OECD 202 OECD 211 | Shows the conversion of carbon in the test material (the bioavailable wax) to carbon dioxide, biomass and water |
Number-average molecular weight (Mn) | < 5,000 Da | Passing OECD 211 demonstrates no heavy metals, no toxic compounds and no leachates of harmful impact to aquatic systems | |
Z-average Molecular weight (Mz) | < 30,000 Da | ||
UV weathering under ASTM D4329 / ISO 4892-3 Xenon-arc weathering under ASTM D2565 / ISO 4892-2 UV (film) or Xenon-arc (rigid) for a defined short period of time representing (through calculation) to be no more than 4 months corresponding to South Florida conditions | Passing OECD 208 & 222 no chronic harmful effects due to longer term exposure in soil |
Phase Gate 1 - Criteria Chemical analysis performed upon conclusion of weathering | Phase Gate 2 - Criteria Environmental safety of the waxes | Phase Gate 3 - Criteria Biodegradation of the waxes | |
Pass/Fail Criteria defining a bioavailable wax: | Pass/Fail Criteria defining environmental safety of bioavailable waxes | Biodegradation on soil under mesophilic conditions >90% | |
Carbonyl Index (CI) | > 1 | Tested for both acute and chronic effects | Biodegradation testing under ASTM D5988 and ISO 17556 |
Reduction in weight-average molecular weight (Mw) | > 90% | OECD 202 OECD 211 | Shows the conversion of carbon in the test material (the bioavailable wax) to carbon dioxide, biomass and water |
Number-average molecular weight (Mn) | < 5,000 Da | Passing OECD 211 demonstrates no heavy metals, no toxic compounds and no leachates of harmful impact to aquatic systems | |
Z-average Molecular weight (Mz) | < 30,000 Da | ||
UV weathering under ASTM D4329 / ISO 4892-3 Xenon-arc weathering under ASTM D2565 / ISO 4892-2 UV (film) or Xenon-arc (rigid) for a defined short period of time representing (through calculation) to be no more than 4 months corresponding to South Florida conditions | Passing OECD 208 & 222 no chronic harmful effects due to longer term exposure in soil |
Bcycle よくあるご質問
生分解性バッグですか。
いいえ、バイオプラスチック製ではありません。Bcycleのバッグは通常のPP・PEでできています。ただし、バイオワックスへ変化したあとは、開放環境下で生分解します。「生分解性プラスチック」とは別の技術です。
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バイオトランスフォーメーションとは、どのような工程ですか。
Bcycleの添加剤は、製品の使用期間に合わせて作用開始が制御されており、およそ12か月は作用しません。適切に保管されている間は安定しています。自然環境へ出ると、熱・大気・水分の組み合わせによって、独自の触媒がプラスチックをバイオワックスへ変化させます。
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どのくらい時間がかかりますか。
第三者試験では、プラスチック容器で336日、フィルムで266日で生分解が完了しました。産業用のコンポスト設備は不要です。バイオワックスは、自然界の微生物・菌類・細菌が分解します。
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技術の有効性は、どの規格で確認されていますか。
BSI PAS 9017:2020 です。自然環境下におけるプラスチックの生分解を評価するための英国規格で、試験方法と判定基準を定めています。試験結果をご覧になりたい場合はお問い合わせください。
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EUで禁止されている酸化型分解性プラスチック(オキソ分解性)とは何が違いますか。
Bcycleは酸化型分解性プラスチックではありません。オキソ分解性プラスチックは細片化してマイクロプラスチックになりますが、Bcycleは化学的・生物学的な工程を経て二酸化炭素・水・バイオマスまで分解します。製造段階で樹脂の設計そのものを変える、特許を取得した方式です。
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ポイ捨てを助長しませんか。
いいえ。不適切な廃棄を推奨することはありません。パートナー企業と協力し、正しいリサイクルと廃棄の方法をお伝えしています。Bcycleが対象としているのは、回収の仕組みから漏れてしまうプラスチックです。優先順位は、あくまでリサイクルです。
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技術的な仕組みを教えてください。
製造時に、触媒と助触媒を含む独自のマスターバッチを樹脂に添加します。設定された休止期間の経過後、触媒がプラスチックの構造を、微生物・菌類・細菌が分解できるワックス状の物質へ変化させます。この工程で、有害なマイクロプラスチックの残留や生態毒性は確認されていません。
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どのような製品に使えますか。
ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(LDPE)に対応します。容器、蓋、袋、ラップ、ネット、マスクなど、これらの樹脂を使う製品全般です。
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分解を担う微生物は、どこにいるのですか。
ワックスを分解する微生物・菌類・細菌は、極地を除くほぼすべての自然環境に存在します。専用の処理設備を必要としません。
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埋立処分された場合はどうなりますか。
埋立処分場の環境下では、Bcycleに限らず、生分解は進みません。Bcycleが対象としているのは、回収の仕組みから漏れて自然環境へ出てしまうプラスチックです。プラスチック廃棄物の優先順位はリサイクルであり、Bcycleはそこから漏れた分の受け皿です。
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海洋プラスチック問題にどう関わりますか。
海洋プラスチックの多くは、陸上で適切に処理されなかった廃棄物に由来し、水域に達する前にマイクロプラスチックへ細片化します。Bcycleは、陸上の段階で安全な分解経路を用意することで、その細片化を止めることを狙っています。
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通常の製品より高くなりますが、それでも採用する理由は何ですか。
正直に申し上げると、Bcycle仕様は通常仕様より単価が上がります。それでも採用いただいている理由は、回収から漏れたプラスチックが自然環境に蓄積し、マイクロプラスチックへ細片化していくことへの対応が、自社の廃棄物方針として説明を求められる段階に入っているからです。
